ここ数日、またフォントを作っていました。
性懲りもなくというのか、飽きないよねえというのか。
こねこ文字製作中から構想(というほどのこっちゃないですが)があったもので、こねこ文字を配布まで漕ぎ着けることができたので、お次はと。。
名前はこうさぎフォントにしようかなーと考えています。
なんとなく字面がうさぎっぽい感じが、したもので(個人的に)。
このフォントはですね、とあるカフェのメニューや黒板に書かれていた手書き文字をモチーフとしています。
可愛らしい魅力的な文字だったので、いいなぁとずっと思っていたんです。
とはいえ、そのまんまフォント化というわけではなく、当然ながらアレンジは加えています。
自分で言うのも難ですが、こねこ文字よりはかなり汎用性が高い文字であると思います(^_^;
フォント製作上のお話。
こうさぎフォントはプロポーショナルフォントで、文字ごとに個別の幅を設定したいと思っております。
アルファベットやひらがな・カタカナのみならず、漢字もプロポーショナルで作りたいと。
しかし、いつも製作に使っているTTEditでは、漢字の文字幅は変更ができないのですね。
これには困ってしまいました。
こうさぎフォントの文字の性質上、漢字だけ等幅では、かなと漢字混じりの文を表示した際に格好がつかないんです。
どうしても漢字にも個別の文字幅を設定したいと思い、他のフォント製作ソフトを調べてみました。
まずはFontographer 5。
このソフトは、以前は欧文フォントしか作れませんでしたが、数年前から日本語のフォントも作れるように(Unicodeに対応)なっていました。
ただ日本語版は販売終了で、今購入するなら英語版のみのようでした。
とりあえず試用版を使ってみましたが、漢字の文字幅を変更することは可能のようでした(ようでした、というのは、試用版ではフォントファイルに書き出す機能に制限があり、フォントファイルとして確認することができなかったため)。
それからもうひとつ、
Glyphsというソフト。
こちらも、Unicode対応で日本語フォントも作れるし、さらに日本語マニュアルもあり、ソフトも日本語表示が可能。
こちらの試用版を使ってみたところ、漢字の文字幅を変えることができ、きちんとフォントファイル出力もできました。
GlyphsはFontographerより安価だし、買うならこちらがいいのかなと迷っています。
問題としては、Macでは(私が試した範囲では)変更した文字幅が反映されていたのですが、
漢字の文字幅を変更したフォントをWindows7のワードパッドで使ってみたところ、文字幅がきちんと反映されていなかったのですよね。。
Windowsでも、メモ帳やその他のソフトではちゃんと反映されていたので、アプリケーションのフォント解釈?によるようなんですが……。
このあたりの不安定さがあるから、TTEditでは漢字の文字幅はいじれないことになっているのでしょうか。
またもうひとつ問題があり、Glyphsで出力したフォントは、縦書き表示ができなくなっていました(表示がぐちゃぐちゃ)。
Glyphsでも縦書き用の設定をできるのかもしれないのですが、素人のため今のところまったくわからず……。
あっちが出ればこっちが引っ込むという具合で、悩ましい……。
どうするのが最適か、難しい問題ですね。。。
追記:縦書き表示が崩れる点、TrueTypeだと大丈夫で、OpenTypeのみ崩れました。
調べてみたところ、OTEdit上で『Y極大点』を設定する必要がある?ようでした。
後日確認してみます。。
漢字エディットキットのOSX版があればなぁと思ったり……高いけど。。