先日、何気なく書店の棚を見ていたのですが、ふと目に留まった本がありました。
『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』
正直言いますと、私は自己啓発本の類はあまり好きではありません。
ただ、帯に『神経質』と書いてあり、常日頃から自らの神経質さに悩まされていたので、つい手にとってしまったのでした。
自分のことを敏感過ぎるとか自称するのも間抜けですが、実際、私は自分が神経質すぎて嫌になります。
この敏感過ぎる人のことを指して、
HSP(ハイリーセンシティブパーソン)というのだそうですが、そのHSP診断テストの項目を見て、愕然としました。
「痛みにとても敏感である」の項目以外、ほぼ全てに当て嵌まっていたので……。
カフェインに敏感、音や光に過敏、空腹になると気分が悪くなるという症状、全く私そのものです。
私は赤ちゃんの頃から、いつもと違う場所にお出かけした日は、まったく寝なくなる子だったそうです(´・ω・`)
いまだに慣れないことがあると刺激を脳が(心が)処理しきれず、神経が高ぶってしまって眠れなくなります。
午後になってから紅茶や珈琲を飲んでも、同様に眠れなくなることが多いです(珈琲・紅茶大好きなのに)。
私にとってこうして眠れなくなることは日常ですが、自分の中でも特に困る部分です(翌日に差し支えますから)。
音にも敏感で、時計の秒針が気になって眠れなくなる、ちょっとした音にいちいちびっくりする、工事の音や騒音が駄目で身体に響くような重低音が怖くて苦手。
強い光も苦手です。
『逃げ恥』で平匡さんが、「窓を拭いてくれたんですね。明るくて気持ちいい」といった内容を言うところがありましたが(ドラマ観てない方すみません)、私には理解できないのです……。
朝の眩しい光が一番苦手なもので。。月光が好きです。
こんな自分のことを、好きになるというのは本当に難しいことです。
思春期には、世界で一番自分が嫌いでした。
まぁそれは、思春期特有の自意識過剰もあるのですが、このHSPの要素が自己嫌悪の大きな素因になっていたように思います。
思春期はずっと鬱で、外に出るのもままならないような状態でしたが、二十歳すぎて、自分がこんなに嫌っている自分のことも、愛してくれている人たちがいることに気が付きました。
そこから、自己嫌悪だけはやめると決意して、鬱を抜けることができました。
ただ、自己嫌悪をやめたからといって、自分が好きかというと、それがそうではないのですね(^_^;
どう逆立ちしても、どうやっても好きになれない部分があるんですよね……多くは、神経質過ぎる部分についてですが。
好きになれないけれど、嫌うことだけはやめた状態が、私なんですね。。
そんな私なので、今回、HSPという概念を知れたことはとても嬉しかったです。
HSPという性質は、少数ではあっても確実に世界中に(人間だけじゃなく100種以上の生物に)みられるそうです。
私みたいに感じる人は、ひとりじゃないんだなーって、わかっただけでも、嬉しいです(´∀`)
ここ(かなりの辺境と言えますよね……;)を見てくださっている方、あなたは私の、大事なひとです。
感じたくないことを、シャットアウトできたらなぁ。