「こんにちは、お久しぶりです。」


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かるい会釈と一緒に、幼なじみの君は
ずいぶんと他人行儀な挨拶をした。

むかしは、あんなに小さくて、はしゃぎ回って遊んでたのに、
そんなおてんばなそぶりは、今は微塵もない。

僕のほうが6つも年上だったから、
あのころはまるで面倒を見るような感じだったのにな。

小脇にかかえた花は、なぜか僕にだった。
今日庭に咲いた花なのだという。

彼女曰く、
「ごめんね、何だったら喜ぶかわからなかったから……。」

謝りながらも、悪びれるふうはあまりない。

この街を出てから4年、街はあまり変わっていないようなのに、
君はいささか戸惑ってしまうくらいに変わって見える。

そう口を滑らしたら、僕のほうはちっとも変わってない、って
笑われてしまった。

4年ぶりの故郷なのに、少しも成長せずに帰ってきたのか、僕は……。
なんて、ふざけて見せたら、君はきゃらきゃらと無邪気に笑った。

やっぱり、君もあんまり変わってないじゃないか。
そう思ったけど、口には出さない。

黙って見ていたら、君はこう言った。

「そういえば、前よりも、花が似合うようになったね。」

……嬉しくないような、わけがわからないような。
言われなくても、花が似合うような色男じゃないのは自覚している。

僕がキツネにつままれたような気持ちでいたら、

「だってほら、前よりやさしい顔してるよ*」

と言いながら、君は僕のおでこをかるく小突いた。






女の子にたじたじの男の子という構図が好きです(妄想)

かっこいい男の人とか、二枚目のタイプよりも、ちょっと情けない感じが可愛いタイプが好きです♪

あんまりにも隙がないと、こっちが落ちつかないので、優しい目をした穏やかな人が好きなのです。

だから、私が妄想すると、たいてい男の子は、そんな感じになってしまいます(^^;;


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